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VPBank、FE Creditの49%をSMBCグループに売却完了

日越金融パートナーシップ強化

VPBank、FE Creditの49%株式を日本のSMBCグループへ売却し、新たな合弁会社「VPBank SMBC」を設立

ベトナムの大手商業銀行であるベトナム繁栄商業銀行(VPBank)は、金融会社であるFE Creditの49%の株式を日本の三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)の子会社、SMBCコンシューマーファイナンス(SMBCCF)へ売却したことを発表しました。この取引は、2021年4月に締結された資本移転契約から6カ月間の準備を経て正式に完了しました。今後、FE Creditは「VPBank SMBC」として運営され、VPBankが50%の株式を、残りの1%を第三者が保有します。


売却の目的と期待される効果


この株式譲渡により、VPBankは財務基盤を強化し、他の成長分野への投資や事業拡大を進めるための資金を確保します。一方、SMBCCFの参画は、日本とアジアで培った金融ノウハウを活用し、ベトナム市場での事業拡大に寄与するものと期待されています。SMBCCFにとっては、FE Creditへの投資を通じて、アジア地域での消費者金融事業の基盤をさらに強化する重要な機会となります。


VPBankとFE Creditの概要

1993年に設立されたVPBankは、個人、法人、消費者金融、資産管理などの広範なサービスを提供するベトナム有数の民間銀行です。2021年第3四半期時点での総資産は約479兆ベトナムドン(約210億米ドル)に達しています。

FE Creditは、ベトナムにおける消費者金融市場のリーダーで、50%の市場シェアを誇り、全国に20,000を超えるサービス拠点と13,000人以上のスタッフを抱えています。約1,100万人の顧客に対して無担保ローンなど多様な金融商品を提供し、生活向上の支援を目指してきました。



参照:FE CREDIT


SMBCグループとSMBCCFについて

SMBCグループは、日本国内でトップ3に位置する金融グループで、2020年末時点で総資産2.1兆米ドル(約300兆円)を誇ります。リテール、法人、投資銀行業務をグローバルに展開し、40カ国以上で事業を展開しています。SMBCCFは日本市場で強力な消費者金融ネットワークを持ち、アジア市場でも台湾、香港、タイ、中国に現地法人を設立し、事業を展開しています。

まとめ

VPBankとSMBCグループの提携は、ベトナムと日本の金融業界の連携を深める大きな一歩です。VPBankの財務強化とFE Creditの日本式ノウハウによる成長が期待され、ベトナムにおける金融サービスの普及と消費者の生活向上に寄与することでしょう。

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